ブラック企業研究所

31歳外資系IT企業で働いています!6年間で2回の転職を経験しております。1社:国内上場 2社目:国内上場 3社目:国外上場(外資)という経歴です。うつ病になった経験もあり。読者に対し少しでも心が軽くなればとブログを開始。転職、洋画鑑賞、副業、プロ野球観戦が趣味なので、日々情報を発信していきます!

外資系IT企業への転職のメリット、デメリット

現在IT営業職の方で、外資系企業を視野に入れた転職を検討している方もいらっしゃるのではないでしょうか。外資系IT企業はどのような特徴や魅力があるのか、具体的な知識を知っておくと転職成功率のアップにつながります。特に営業職にフォーカスして、外資系ITの企業風土からメリット・デメリット、転職適正、そして転職成功のポイントまでを解説していきます。

 

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1. 外資系IT営業職のメリット

1-1. 高い報酬が期待できる

外資系企業の最大の魅力は、やはり高い報酬が期待できる点です。平均年収も日系企業よりも高い傾向にあり、年齢や役職による上下関係や年功序列という考え方も無いため、実力さえあれば若いうちから高い年収を得ることが可能です。

特に営業職においては、インセンティブが収入に対し大きな割合を占めているのが特徴です。実際に、同年代の他業種の職種と比べても年収が高い外資系IT営業職の方はたくさんいらっしゃいます。

また、取り扱う製品・サービスによってはテクニカルサイドにも多くの仕事を生み出せるため、1回の受注で企業が高額の収益を得ることができるのがIT業界です。大きな案件を複数獲得できる営業職であれば、努力次第でどこまでも高い報酬を狙えるのです。

技術系の職種に比べるとIT営業職は門戸が広く開かれているため、販売実績やコンサルティング実績といった結果を出すことさえできれば、さほど学歴に依らず評価が得られますので、幅広い人材に高収入を得るチャンスがあるでしょう。

1-2. 最新テクノロジーの知識を身に付けられる

ことIT業界においては、海外のテクノロジーは日本よりも5年~10年進んでいると言われています。先進的テクノロジーの一つであるビックデータやAI(人工知能)の活用も、主に米国企業からスタートしています。

ビジネスの最前線に立って顧客の潜在的なニーズを見つけ出し、企業や世の中に役立つ製品やサービスを広めていくという重要な役割を担うのがIT営業職です。クライアントの課題解決や業績向上に繋がり顧客満足を高められれば、大きな達成感や喜びを実感できるでしょう。また、そこで得られる最先端のIT知識は、今後のあなたのキャリアにとっても大きな強みとなるでしょう。

1-3. 海外の文化に触れることができる

提案・セールス・サポート・アフターフォロー等、知識だけではなく言語スキルを主軸に据えて活躍するのが営業職です。

英語が公用語であったり、海外の担当者とコミュニケーションを取るなど、グローバルな環境で働くことができるのも外資系企業の大きなメリットです。特にIT業界は、製品や技術が世界中でシェアされる傾向が非常に強く、他の業界よりもグローバル性が高い業界です。

海外との連携や、個性的かつ優秀な人との関わり、仕事のスピード感など、外資系企業でなければ経験できない刺激ある日々を送ることができます。

オフィスがオシャレであったり、独特の福利厚生が用意されていたり、開放的な企業風土に魅力を感じる方も多くいらっしゃいます。

 

2.  外資系IT営業職のデメリット

2-1. 雇用の安定がない

これは外資系企業全般に言えることですが、一昔前の日本企業の年功序列・終身雇用のような安定性は外資系企業にはありません。外資系企業ならではの福利厚生はありますが、退職金の類のものも期待できないことが多いでしょう。

特に外資系ITの営業職は、前途のようにベース給が年収に対して占める割合が他業界よりも低く、昇進しても成果が出なければ収入はあまり増加しません。常に成果が出せなければ解雇というシビアさもあります。海外では比較的当たり前の文化です。

2-2. 激務耐性が必要

外資系企業はチームプレイと言うよりも個人の裁量が非常に大きく、成果主義でもあるため、自ずと多くの仕事を抱えることになります。

更にIT営業は、その取り扱う製品やサービスの特性上、クライアントや社内との細かい調整に多くの時間を割くことになります。

そのような環境において、結果を出すために日々煩雑なハードワークに追われることとなるため、体力面・精神面の強さ、激務耐性が求められます。

2-3. 教育制度は期待できない

日系企業では、新入社員は自社で教育して長く働いてもらうという文化がありますが、海外では実力のある人を採用すれば良いと言う考え方が一般的であるため、教育という概念はあまりありません。

自分が取り組む業務に関しては、自分で勉強をしたり情報を集めたりすることが必須となるため、そのための時間の確保も必要です。営業職であれば、取り扱う製品やサービスについて知識を深め、マーケティングを行い、ニーズを見つけて販売していかなければなりません。IT製品・サービスについて理解を深めるためには、この分野に興味関心が高い方でないと長続きはしません。

 

3. 外資系IT営業職に向いている方

3-1. 勉強熱心である

就職してから人材教育を受ける機会はないと考えてください。自分のキャリアや強みを活かせる企業を見つけられること、また、転職後も積極的に勉強してキャリアアップを目指そうという気概がある方が向いています。

単に営業が得意というだけでなく、応募先企業の製品やサービス、業界トレンドについての知識や理解を深める努力が必要です。特にIT業界は、変化のスピードが速い業界の代表格です。入社後も常に新しい知識や技術を勉強し、実務に反映する能力が求められます。

3-2. 精神的、体力的にタフである

実力主義且つ個人主義外資系企業において評価を得るためには、たくさん行動して結果を残す必要があるため、優秀な人ほど激務になる傾向があります。体力的・精神的にもタフで激務耐性があることも重要です。

特にインセンティブに評価が反映される営業職においては、一時的なものでなく結果を出し続けられるタフさが、外資系企業で生き残っていく上で重要なファクターとなります。

3-3. マネージメント力がある

具体的な業務内容は企業によって異なりますが、IT営業職の業務は主として自社製品のプレゼン、販売、アフターフォローに関わるものです。顧客とのコミュニケーション全般を任されることに加え、社内外の技術系スタッフとのコミュニケーションや複数のプロジェクトの管理など、大勢のスタッフと様々な案件で関わるため煩雑になりがちです。そのため、コミュニケーション能力だけでなく、十分な調整能力、マネージメント力が求めらます。

3-4. 積極性がある

営業職で高い報酬と評価を得たいのならば、時には多少リスクを取ってでも、強気で物事を推し進めることができる能力が必要です。外資系企業では真正面から意見をぶつけ合うのが当たり前であり、意思決定や事業推進のスピードも速いので、待ちの姿勢や右に倣えの姿勢の方では大きな成果をあげることはできません。

 

4. 外資系IT営業への転職成功のポイント

4-1. 英語力(語学力)

顧客や社内の環境によってレベルは違いますが、応募する企業での業務に応じた英語力が必要となります。求められる能力を事前に調べ、最低限のレベルはクリアしておくようにしましょう。

また、ITに関する専門用語は多岐に渡りますので、この点の英語力を鍛えておくこともとても重要です。

4-2. 転職後のキャリアビジョンを明確にする

外資系企業においては、強い意志や目的も無く漠然と転職をしてしまっては、何もできないまま結果を残せず退職になるケースが少なくありません。

自身のモチベーションを高めるためにも、応募企業を事前によく研究し、自分は「転職後にどのように活躍していきたいのか」「どの程度の年収が欲しいのか」「そのためにはどのような準備や勉強が必要であるのか」等、なるべく明確に転職後のビジョンを持つことが重要です。

4-3. 転職エージェントを活用する

特に企業によって実態が大きく異なる外資系企業への転職においては、情報を持っている転職エージェントは心強い存在となります。CV(英語での職務経歴書)の作成や英語面接のサポートも行っていますので、英語力に自信がない場合にはさらに不可欠でしょう。

エージェント経由でしか募集していない外資系企業も多いため、転職エージェントを利用することで選択肢を増やす事にも繋がります。